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ヘンデル その2

こんにちは。院長の波木です。

 

前回は、ヘンデルのオペラとオラトリオの作品を紹介しました。
今回は、管弦楽曲と器楽曲を聴いてみましょう。

 

水上の音楽
1717年に創作した「水上の音楽」は、
テムズ川を舞台にした王室の船上パーティーで
演奏されたと言われる22曲からなる壮大な組曲。

 

この作品はジョージ1世の依頼により生まれ、
その中でも「アラ・ホーンパイプ」が特に親しまれています。
この楽章は川の上での舟遊びの躍動感と
楽しさを生き生きとしたリズムと鮮やかなメロディで表現している。
ヘンデルは水の流れや自然の美しさを音楽で描き出し、
聴く者をその場にいるかのような感覚にさせる。

 

この組曲は、弦楽器やオーボエ、ホルン、トランペット、
フルート、リコーダーといった豊富な管弦楽編成を駆使し、
フランス風の序曲と軽快な舞曲で構成されている。
特にオーボエとホルンをフィーチャーした第1組曲、
トランペットが輝く第2組曲、
そしてフルートとリコーダーが中心の第3組曲は、
それぞれが異なる楽器の魅力を引き出し、
多彩な音楽的表現を楽しむことができる。

 

初演時、50人にも及ぶオーケストラが船上で演奏を行い、
夜明けから日の出までの演奏は大成功を収めたこの曲は、
国王からはアンコールの要請もあった。
この時の演奏者たちには当時としては
高額な報酬が支払われたと伝えられており、
その華やかさと演奏の質の高さが伝わってくる。

 

 

☆〈Water Music〉Suite No.1 in Fmajor, HWV348
Ouvertüre (Largo – Allegro) – Adagio e staccato

典型的なフランス風の序曲。
ゆったりとした出だしから、アレグロではヴァイオリンのソロから始まる。
オーボエと弦楽器の掛け合いはイタリア様式を感じさせる。
オーボエがソロを取るアダージョは実に優美。

 

 

☆〈Water Music〉Suite No.2 in D major, HWV349
Alla Hornpipe

全曲の中で最も紹介される機会の多い曲。
「ホーンパイプ」は3/2拍子の英国のフォークダンス。
「アラ」は「〜風」なので、「ホーンパイプ風」ということ。
トランペットとホルンで華やかで 洗練された雰囲気を醸し出します。

 

第1組曲から第3組曲までの全曲。

 

古楽器編成なので、ピッチは低く設定されている。
この演奏では、ナチュラルトランペットと
ナチュラルホルンが使用されている。
それらは、バルブを持たない単純な構造になっていて、
高度な演奏技術が求められる。

 

 

王宮の花火の音楽
☆<Music for the Royal Fireworks >HWV351
1748年に作曲された。
オーストリア継承戦争終結のために開かれた
アーヘンの和議を祝う祝典のための管弦楽組曲。
この作品はアンハルト=ツェルプスト公アドルフ・フリードリヒの
王女とフリードリヒ大王の弟、
カンバーランド公ウィリアム・オーガスタスの結婚を祝うため、
ロンドンのグリニッジ公園で開催された
豪華な花火大会のクライマックスに委嘱された。

 

この組曲の序曲は力強く、
ダイナミックなリズムと華やかなオーケストレーションが特徴で、
その壮大な開幕は聴く者に強烈な印象を与える。
ヘンデルはこの作品を通じて
王室イベントの雰囲気を見事に音楽で捉え、
彼の作品が後世に残る大きな影響を与えた。
初演は野外で行われた。

 

 

この組曲は,花火が打ち上げられる前に演奏される序曲と,
花火の合間に演奏されるいくつかの小品からできている。

 

1 – Ouverture: Adagio, Allegro, Lentement, Allegro
2 – Bourrée
3 – La Paix: Largo alla siciliana
4 – La Réjouissance: Allegro
5 – Menuets I and II

 

フランス風の序曲から盛大に始まる。
華やかな金管とリズミカルなティンパニ。
メリハリの効いた明快な曲調。
これから始まるイベントの高揚感を表す素晴らしい序章。
舞曲の後、歓喜(La réjouissance)で最高潮に達し、
メヌエットIIで締めくくる。

 

古楽器編成の動画をもう一つ。

 

先ほどの動画に比べて全体にゆったりと余裕のある演奏。

 

 

戴冠式アンセム
☆Coronation Anthems: Zadok the Priest HWV258

 

1727年ジョージ2世の戴冠式のために作曲されたのがこの曲。
1. 『司祭ザドク』HWV258
2. 『汝の御手は強くあれ』HWV259
3. 『主よ、王はあなたの力に喜びたり』HWV260
4. 『わが心は麗しい言葉にあふれ』HWV261
4曲全てが奏されることは少ないが、
『司祭ザドク』はイギリスの戴冠式では必ず演奏される。

 

静かな出だしから突然始まる合唱は壮大で圧倒的。
王の神聖性と民衆の祝福を力強く表現している。
UEFAチャンピオンズリーグのテーマ曲として使用されているのは、
ブリテンによるトランペットのファンファーレなどを加えた
アレンジ版である。

 

 

オルガン協奏曲<かっこうとナイチンゲール>
☆Concerto for organ and orchestra in F major
“The Cuckoo and the Nightingale”

 

1. Larghetto
2. Allegro
3. Organo ad libitum
4. Larghetto
5. Allegro

 

ヘンデルのオルガン協奏曲で最も有名な曲。
1楽章のラルゲットは、穏やかであるものの、
慈愛に満ち溢れた素晴らしい楽章。
2楽章のアレグロは、某格付けチェックの番組で使用されている。
軽妙で愛らしい曲。
かっこうとナイチンゲール(夜鳴きウグイス)の
鳴き声の掛け合いを表している。

 

 

ハープ協奏曲変ロ長調HWV294a
☆Harp Concerto in B-flat Major

 

1763年に初演された世界最初のハープ協奏曲
第1楽章の冒頭は親しみやすい旋律でよく知られ、
CMや番組のBGMとしてたびたび使用される。
ハープの澄んだ音色を生かした曲調とアンサンブル。

 

 

同じ曲のオルガン版。
☆Organ Concerto in B-flat Major op.4 No.6

 

とくに第2楽章のラルゲットは伸びやかな音のオルガン向きに感じられる。

 

ハープシコード組曲第1集第5番ホ長調 HWV.430
☆Harpsichord Suite HWV430 in E major

 

ハープシコード組曲第1集(出版1720年)8曲中の第5曲。
1. Praeludium
2. Allemande
3. Courante
4. Air with 5variations〜通称「調子の良い鍛冶屋」

 

「エアと変奏曲」の楽章がいわゆる「調子の良い鍛冶屋」
いわれについては諸説あるが、鍛冶屋とは関係がない。
ヴァリエーションが進むに従い、8分音符から16分音符、
3連符、32分音符と徐々に細かくなっていき、
テンションはあがっていく。

 

ピエール・アンタイによる全曲のチェンバロ演奏で。
溌剌としていて、チェンバロの歯切れの良い音が合っている。
「エアと変奏曲」では、ゆったりと始まり、徐々にテンポを速くしている。

 

ピアノでもよく演奏されている。
ラフマニノフによる「エアと変奏曲」の演奏。

 

強弱のつけ方と内声の響かせ方はさすが。
緩急の付け方はアンタイ以上。
特に32分音符の最終変奏は圧巻!

 

 

ハープシコード組曲第2集第4番ニ短調 HWV437より
「サラバンドと2つの変奏」
☆Harpsichord Suite HWV437 in D minor〜Sarabande

 

ゆったりとした印象的な主題。
その後に2つの変奏が続く。
このサラバンドは映画「バリー・リンドン」に使用されている。

 

Olivier Baumontによるチェンバロで。
1. Prelude
2. Allemande
3. Courante
4. Sarabande
5. Gigue

 

映画「風の谷のナウシカ」から久石譲作曲
「風の伝説」「ナウシカ・レクイエム」
今をときめく「かてぃん」こと角野隼斗による演奏で。
2:26 あたりからヘンデルのサラバンドを引用。

 

 

ハープシコード組曲第2集第1番変ロ長調 HWV434より
「メヌエット」
☆Harpsichord Suite HWV434 in G minor〜Menuetto

 

ケンプによる編曲版。
物悲しくもあり、慈しむような、心に滲み入る曲調。
この曲の演奏を初めて聴いたのは、
アンヌ・ケフェレックの佐倉でのコンサート。
それ以来、ラ・フォルジュルネで彼女の演奏で3回ほど聴いている。

 

András Schiffによるピアノで。
1. Prelude
2. Sonata
3. Aria and Variations
4. Menuetto

 

この曲の第3楽章「アリアと変奏」は、
ブラームスが1861年に作曲した
「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」
テーマとして使われている。
この曲は、変奏曲の大家であるブラームスが、
音楽的内容の頂点をきわめた作品。
バッハ「ゴルトベルグ変奏曲」、ベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」
シューマン「交響的練習曲」と並んで、
音楽史上の変奏曲の歴史を飾る曲である。

 

カッチェンの演奏で。

 

2回にわたりヘンデルの名曲を紹介しました。
彼の作品を全て聞くのは困難ですが、
このほかにも佳作が多く、
「6つの合奏協奏曲集作品3」
「12の合奏協奏曲集作品6」など
通して聴いてみるのも面白いでしょう。

 

 

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