院長の波木です。
私は、大学時代を除き小学生の後半から千葉県に住んでいますが、
生まれたのは山口県宇部市です。
父母ともに宇部の出身でしたので、
親戚も周辺に集まっています。
生後すぐに下関に、それから防府市に移りました。
小学生の頃、夏休みのほとんどを山口で過ごし、
岩国の錦帯橋の下で川泳ぎをしたり、
近所で蝉や蜻蛉を取ったり、
川でどじょうやイモリを取ったりしていました。
また、海が近かったので、海水浴にもよく行って、
肌は日に焼けて真っ黒。
潮干狩りをしたり、春の大潮の時には、マテ貝を取りに行きました。
開業してからは、法事以外で帰省する機会がありませんでした。
前回帰省したのは父の7回忌。
その後の13回忌はコロナ禍で帰省できず、
17回忌の今回は10年ぶりになります。
羽田発7:30の便に乗るために、4時起きして、
5:50京成津田沼発の高速バスに乗車。
9時半に山口宇部空港に到着。
空港周辺の開発のため、祖父母の家は庭をほとんど失い
様変わりしていました。
宇部線草江駅近くで墓参りをし、祖父母のお仏壇で焼香した後、
実家にお坊さんがいらして法要。
1 時間ほどの読経を親族で唱和し、有り難い説法を聴き
親族と短い時間の会話の後、
母と妹、姪を連れて2泊の旅行へ。
長門の旅館が最初の宿泊先ですが、
その前に角島へ向かいます。
角島は、山口県下関市にあります。
それまでは渡船による交通が主でしたが、
2000年に本州と島をつなぐ橋が出来ました。
完成後は、橋の両側のエメラルドグリーンの海と
まっすぐ延びた橋の景観から、山口県の新たな観光名所となっています。
CMやドラマのロケ地としてよく使われています。
橋の長さも一般道としては日本屈指の長さです(1780m)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E5%B3%B6%E5%A4%A7%E6%A9%8B
島の北西端にある角島灯台へ向かいます。
角島灯台は夢ケ崎に立つ日本海側初の石造りの洋式灯台で、
明治9年に初点灯し、今なお現役で活躍しています。
灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台。
「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンによる設計。
この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクで、
日本の灯台50選、近代化遺産、
土木学会選奨土木遺産にも選ばれています。
隣接する夢崎波の公園は、「波」をテーマにしていて、
ハマユウ、ダルマギク、スイセンハマヒルガオなど、
角島自生の草花が楽しめます。
ちょうど水仙が咲いていて、周囲は良い香り。
公園の端に行くと、ちょうど日が水平線に沈むところ。
晴天で空気も澄んでいるうえ、波も穏やかだったので、
海に沈んでいく太陽がとても綺麗に見えました。
そこから宿泊先の油谷湾温泉楊貴館へ。
温泉総選挙で「うる肌部門」で第1位に輝いた温泉は、
少しとろみのある泉質。
晩御飯は、部屋で。
とらふぐを、ふぐ刺、ふぐちり鍋、〆に雑炊で頂きました。
翌朝も早くから温泉につかったあと、
バラエティーに富んだ朝食を食べて出発。
まず元乃隅神社へ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E4%B9%83%E9%9A%85%E7%A5%9E%E7%A4%BE
神社から日本海を見下ろすと、冬の厳しい風が吹く中、
断崖に荒波が打ちつけています。
海側から100m以上にわたって123基の鳥居が並ぶ姿は圧巻。
時折雨が降る天候の中、つかのま陽がさして虹が綺麗に見えました。
萩の市中を経由して津和野へ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%92%8C%E9%87%8E%E7%94%BA
津和野は、島根県の小京都。
山口県との県境に位置する津和野町は、
旅情にあふれた町並みが魅力のエリア。
地名の「津和野」は「つわぶきの生い茂る野」に由来するとされ、
町の花はつわぶき。
石畳の通りや細い路地、かつての藩校跡や家老の屋敷など、
江戸初期に形成された城下町の町並みが
ほぼそのまま残っています。
ところが、折からの寒波で山道は雪。
冬タイヤの装備はしていたものの、
慎重に運転して昼過ぎにようやく到着。
昼食をとり、雪の降る街を散策。
津和野は、長崎から送られた潜伏キリシタンの殉教地。
津和野カトリック教会へ。
1931年ドイツ人シェーファーによって建てられたゴシック風建築。
木造モルタル造りの建物は、古い街並みでひときわ目を引きます。
津和野のメインストリートである殿町通りには、
なまこ塀と塀割に泳ぐたくさんの鯉がいます。
次に向かったのは、太皷谷稲成神社。
殿町通り南の参道から続く、約1000本の鳥居を抜けた先に、
鮮やかな朱塗りの社殿がお出迎え。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E7%9A%B7%E8%B0%B7%E7%A8%B2%E6%88%90%E7%A5%9E%E7%A4%BE
安永2年(1773)に建立され、2023年で鎮座250年を迎える古社。
日本五大稲成のひとつに挙げられています。
みやげ物屋で名物の源氏巻の製作工程をみて、
出来立てを頂く。
温かくて表面が香ばしく美味!
源氏巻が作られるようになったのは江戸時代末からと言われています。
https://www.kankou-shimane.com/destination/20959
雪道を萩へ戻って、以前から興味があった萩焼の工房へ。
萩焼作家・金子司工房を訪れる。
萩焼は、古くから「一楽、二萩、三唐津」と謳われるほど、
茶人好みの器を焼いてきたことで知られる焼き物。
特徴は、原料に用いられる陶土と
それに混ぜる釉薬の具合によって生じる「貫入」。
使い込むことによって生じる「七化け」。
貫入とは器の表面の釉薬がひび割れたような状態になることで、
七化けとはその貫入が原因で、長年使い込むとそこにお茶やお酒が浸透し、
器表面の色が適当に変化し、枯れた味わいを見せること。
金子司さんの作品は、赤、青、黄などカラフルな色使いに、
細かな水玉模様や細く伸びた放射状の模様など、
個性的な作品ばかり。
特にキノコのオブジェは、オリジナリティがあって惹きつけます。
ご本人に作品の解説を丁寧にして頂き、
キノコのオブジェが四方の壁と天井を覆うキノコ部屋や
作品の製作過程を見せてもらいました。
基本的に筆は使わず、スポイトを使って色を置き、
重力を使って自然に流すことで絵付けをする墨流しという
独自の技法で制作しているそうです。
キノコのオブジェ数点と皿を購入。
現在クリニックの待合室に飾っています。
2日目は、「萩本陣」に宿泊。
見蘭牛(萩のブランド牛)のすき焼きを含む和懐石を食べ、
名物の7種の温泉にゆったりとつかる。
翌朝も温泉に入った後、和食を堪能。
ホテルを出て萩の街並へ。
白壁が映える一角を歩きながら、幕末の獅子たちの想いにひたる。
中心部から離れて、2万5000本のヤブツバキが自生している
笠山椿群生林を回りましたが、
「萩・椿まつり」の前で、残念ながら咲いているものは
あまりありませんでした。
山口市の菩提寺で焼香を。
宇部に戻って資さんうどんで、ごぼう天うどんを食べ、
山口宇部空港でお土産を買って、空路羽田へ。
慌ただしい2泊3日の行程でしたが、久しぶりに親孝行もでき、
親戚にも会えて、充実した帰省になりました。
山口は観光名所が散らばっていて、
脚がないとなかなか行きにくい場所です。
関門海峡がのぞめる下関、瑠璃光寺や湯田温泉がある山口市、
錦帯橋がある岩国、カルスト台地の壮大な景色が広がる秋吉台、
日本屈指の大鍾乳洞秋芳洞、
そして今回訪れた長門、幕末獅子を生んだ萩。
三方を海で囲まれるゆえの豊かな海産物。
ぜひ一度訪れて欲しい場所です。
カノンデンタルクリニック
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